Interview  03

山梨共修社で培う「人とのつながり」と
「新しい時代で活躍する力」

Profile プロフィール

甲府市出身

山梨中央銀行頭取

古屋賀章さん

1963年、甲府市生まれ。県立甲府第一高校卒業後、慶應義塾大学法学部に入学し、山梨共修社入寮。その後、山梨中央銀行に入行、営業統括部長を経て15年7月執行役員同部長、17年6月同貢川支店長、19年6月同東京支店長、同月取締役同支店長、20年6月常務取締役同支店長を経て、23年6月頭取に就任。

一人暮らしではできない
ネットワークの広がり

私が山梨共修社に入寮したきっかけは、親の勧めです。両親の知人に山梨共修社の卒業生がいて話を聞いたそうで、寮費の安さと共同生活から得られる経験の大きさから入寮が決まりました。他の選択肢はなく「一択」でしたね。

当時の寮は、木造二階建ての古い建物でしたので、入寮時の衝撃は大きかったです。「住めば都」とは言いますが、私は慣れるまで少し時間がかかりました。当時は寮母さんがいたこともあり、大家族のような温かい雰囲気がありました。

寮生は、大学での専攻もそれぞれで、当然ながら育ってきた環境も考え方も人によって異なります。政治に詳しい人もいれば、一つの分野で熱心に研究している人もいて、そういった方たちと話をするのは面白かったです。さらに、先輩や同級生の寮外の友達のネットワークで繋がることもありました。例えば、飲みに行くというのでついていくと、先輩の大学の同級生と一緒になることも多かったですね。中には派手な遊び方の人もいて、六本木など色々なところに連れて行ってもらいました。

何事にも逃げずに対峙して
乗り越える力がつく

何せ集団での生活ですから、中には苦手な人もいます。でも、そこで逃げ出すのではなく、目をそらさずに対峙し、レジリエンス(困難を乗り越えて回復していく力)を身につけていく必要があります。社会に出る前に自然と訓練されたので、人間関係の構築や修復方法について培うことができ、その後の生活にも生かされたと思います。

色々な人が日々予期せぬことを起こすので、頭を回転させている場面が多かったと思います(笑)。

山梨共修社で培った人間関係で
未来の組織を作る

一番の強みは、山梨出身の色々な方とネットワークを持てることだと思います。
「山梨共修社」というキーワードだけで、同じ時を過ごさずとも、年齢・先輩・後輩関係なく、急速に距離が縮まり理解しあえる感覚があります。仕事上においても繋がりを生かせますし、自らビジネスをするときに、協力を仰ぐこともできると思います。

むしろ山梨共修社での繋がりは、社会人になってからのほうが色濃くなったかもれしれません。
東京支店長時代は、都内の山梨県人会の上層部の方たちと関わり、甲州財閥の方たちと繋がりができたんです。このときは、特に山梨出身者の繋がりの大切さを感じましたね。

これからの時代、多様な人たちと関わりを持ちながら、物事を動かしていくことは、今よりもっと重要になっていくと思います。それは、AIなどの新しい技術が出てくる時代において、人間関係の構築はAIには難しいと考えているからです。

将来、組織を束ねて大きな力を動かしていく礎を、寮生活の人間関係で培ってほしいと思います。中には、少し面倒くさいと思う人間関係もあるかもしれません。でも、AIにはない能力を身につけられるだけではなく、いい経験ができますし、ゆくゆく「この繋がりがあってよかった」と思う場面が年を取るにつれてたくさん出てきます。

日常に少し余裕が出てきたら、全国各地にいらっしゃる山梨にルーツがある方とつながり、地元山梨に貢献する事にも関わっていただけると嬉しいなと思います。